土曜日, 8月 05, 2006

「サクラ」でスケールチューニング

昨日は、システム・エクスクルーシブ・メッセージを使ってMIDI音源の「マスターチューニング」の実験をしてみたのだが、このシステム・エクスクルーシブ・メッセージを使うと、MIDI音源を純正律などにトラック単位で調律(スケールチューニング)することができる。

この方法は前に試したピッチベンドを使う場合と違い、音源の機能に依存するので汎用的とは言えないが、コマンド一つでスケールを変えることができるというのは魅力的だ。

スケールチューニングの System Exclusive Code の作り方
http://forum.nifty.com/fmidicla/htmls/kotenj.html#scale

早速「サクラ」で試してみよう。トラック2を純正律にするシステム・エクスクルーシブ・メッセージを送り、トラック1の平均律と一緒に鳴らして、純正律と平均律ではどのぐらのずれがあるのかを聴いてみることにする。

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TR(1) l2 cdefgab>c<
TR(2) l2 cdefgab>c<

SysEx$=F0,41,10,42,12,40,12,40,40,22,44,50,32,3E,36,42,24,30,4E,34,3B,F7
TR(1) l2 cdefgab>c
TR(2) l2 cdefgab>c

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WIndowに標準でついている内蔵MIDI音源やVSTiには、スケールチューニングの機能がない。

そこで、この機能も手持ちのソフトGS音源、バーチャル・サウンド・キャンバス(VSC-88)で試してみた。

確かに、EとAの音が純正律と平均律ではかなり違っているのがわかる。

ところで、このスケールチューニング用のシステム・エクスクルーシブ・メッセージ、昨日のマスターチューニング用のシステム・エクスクルーシブ・メッセージよりさらにプログラムするのが難しいのだが、「 MIDIスケールチューナー」というソフトを使えば簡単に作ることができる。

MIDIスケールチューナー
http://www1.plala.or.jp/tete009/software.html#SCALETUNE