土曜日, 12月 31, 2005

Standard MIDI FileとMIDIプレーヤ



前回紹介したJazzのMIDIファイルは聞くことができただろうか。

SMF(Standard MIDI File)は、MIDIによる演奏データのファイルの標準規格だ。
http://www.pluto.dti.ne.jp/~daiki/Midi/AboutSMF_First.html

Windowsではファイルの拡張子が"mid"の場合が多い。

MIDIプレーヤは、このMIDI Fileを読み込んでMIDIデータに変換し、このデータを信号(MIDIメッセージ)としてMIDI音源に送ることで音として再生される。つまり、シンセサイザーが鳴るのだ。

MIDIプレーヤは、フリーのものもたくさんあって、Vectorのライブラリーにも多くのソフトが登録されている。
http://www.vector.co.jp/vpack/filearea/win95/art/music/midi/player/

Windowsに標準で付いてくるWMP(Windows Media Player)やWinamp、iTuneをインストールすると一緒にインストールされるAppleのQuickTimeなどもMIDIプレーヤとして使うことができる。

WMPやWinampは、自分では音源を持っていないので、指定した外部のMIDI音源を鳴らすようになっている。



ちなみに、Winampの場合はオプションにあるWinampの設定画面でMIDI playerのところを見てみると、初期設定では、midi out / MIDI Mapper となっている。
この、MIDI Mapperというのは、WindowsのコントロールパネルのMIDI音楽の再生というところで指定した音源を使うという意味だ。



一方、QuickTimeは、自分自身でMIDI音源を持っている。この音源もローランド社からライセンスされた『Sound Canvas』相当のインストルメント・サウンドセットを使っている。
http://ascii24.com/news/i/soft/article/1997/12/19/600968-000.html



ということは、QuickTimeというのは、いわばMIDI音源でしかもローランドのバーチャル・サウンド・キャンバスと同じようなMIDIプレーヤということになる。
http://www.roland.co.jp/products/dtm/VSC-88H3.html

ソフトはほとんどが無料の時代になってしまった。
 

金曜日, 12月 30, 2005

MIDIとMIDI音源

コンピュータで音楽をやろうと思ったらMIDIMIDI音源についての知識が多少はあったほうがいい。
MIDIは、複数の電子楽器を、それらが異なるメーカーの製品であっても連動して鳴らすことができるように作られた規格である。MIDIによって送られるのは実際の音ではなく、楽譜に書かれてあるような情報(発音せよ、音の高さは…、音の大きさは…、といった楽器や音源へのメッセージ)の連なりであり、そのデータのサイズはオーディオデータ、つまりマイクなどで録音された実際の音の波形をデジタル化(サンプリング)したものに比べて非常に小さい。しかし、同じ楽譜で演奏をしても、演奏者や楽器が異なると音が違って聴こえるように、MIDIでつながれた先の機器(音源)は取り替えられれば再生音は違ってくる。
http://ja.wikipedia.org/wiki/MIDI

要するに、MIDIはコンピュータでシンセサイザーなどの電子楽器を演奏させるための仕組みだ。

ところで、実際に音を出すためには、楽器に相当する音源が必要となる。しかし、今のWindowsパソコンにはこの音源が内臓されているのだ。



コントロールパネルで、サウンドとオーディオデバイスのプロパティーを選んでみよう。このパネルのオーディオを選ぶとMIDI音楽の再生というのがある。標準では規定のデバイスというのが Microsoft GS Wavetable SW Synth になっているはずだ。
ここで、バージョン情報のボタンを押すと、上のような画像が出る。これが内臓されている音源の正体だ。つまり、Roland Sound Canvas 相当の音源がはじめから内臓されているのだ。

Sound Canvas は、ローランド製の音源モジュールの種類で、今でも後継の製品が販売されている。
http://www.roland.co.jp/products/dtm/SD-80.html

私は、かなり前の製品のSC-88 Pro という音源モジュールを今でも使っている。



Microsoft GS Wavetable SW Synth というのは、この音源モジュールを、ソフトウェアで実現したもので、一般にソフトシンセと言っているものにあたる。

数万円はする専用の音源モジュールと比べると、さすがに音のクオリティーには差があるが、それでも結構いい音がするので驚きである。

ここに大量のJazzのMIDIデータがあるので、DLしてぜひ聞いて欲しい。ブラウザにQUICKTIMEなどのMIDI用のプラグインが入っていれば、DLしなくても聞くことができる。
http://www.geocities.com/BourbonStreet/1114/justjaz2.htm

ちなみに、MIDIの音源モジュールは今では1チップ化されて、マイク型のカラオケマシンから携帯電話にまで入っている。MIDIの進化もすごいことになっている。
 

木曜日, 12月 29, 2005

ウィキペディア(Wikipedia)



Wikipedia
は自由にだれでも利用できるオンラインの百科事典。

googleで色んなものを調べていると、Wikipediaへの投稿が検索の上位に表示されることが多くなってきた。とにかく内容が詳しい。

WikipediaWikipedia自身で調べてみた。
http://ja.wikipedia.org/wiki/Wikipedia

日本語でも既に160,000項目ぐらいの百科事典になっている。

だれでも投稿できることから、寄稿者の信頼性などについての議論もあるけれども、「Wikipediaの情報はブリタニカと同じくらい正確」というNature誌の調査もある。
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000047715,20093147,00.htm

WWikipediaWeb 2.0のコンセプトを実現したアプリケーションだという分析もある。
オンライン百科事典の「Wikipedia」は、誰でも記事を投稿し、編集する ことができるという思いもよらないアイディアに基づいている。Wikipediaは 信頼に立脚した進歩的な実験であり、「目玉の数さえ十分あれば、どんなバグ も深刻ではない」というEric Raymondの格言(もともとはオープンソースソフ トウェアの文脈で語られたもの)をコンテンツ作成に適用している。 Wikipediaはすでにトップ100のウェブサイトに入っているが、多くの人がトッ プ10入りは時間の問題だと見ている。コンテンツ作成の世界では大きな変化が 起きているのだ!
http://japan.cnet.com/column/web20/story/0,2000054679,20090039-4,00.htm
 

水曜日, 12月 28, 2005

駅街ガイド.jp



「駅街ガイド.jp」というサービスが始まった。
http://駅街ガイド.jp/top.html

URLに、駅名.jp のように入れると、駅の周辺のさまざまな情報を調べることができる。

サービスの実態は、今話題のgoogle mapsへのリンクになっている。

このサービスは、JPRSが、日本語JPドメイン名を用いたWebアクセスの利便性を多くのユーザに体験しもらうことを目的に提供している。
http://駅街ガイド.jp/aboutservice.html

ケータイ版もある。これは便利だ。
 

セルオートマトンと安斎利洋さん



私がセルオートマトンと出会ったのは、1985年出版された安斎利洋さんの「パーソナル・コンピュータ・グラフィックス」(美術出版社)だ。
http://www.renga.com/anzai/generation/index.htm

この本は、今でも私のお宝である。

当時、私が愛用していたSONY SMC-777で、こんなことができるのかと腰が抜けるほど驚愕したのを覚えている。SONY SMC-777は、CP/Mが動くすばらしいパソコンだった。

安斎利洋さんは、作品のアーカイブをネットで公開している。
http://www.renga.com/anzai/

mixiに日記も書いているので、mixiに入っている方は是非見てください。本当にすばらしい人です。
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=63253
 

火曜日, 12月 27, 2005

セルオートマトン JAVA ギャラリー



セルオートマトンはコンピュータグラフィックスのプログラミングのいい例題だ。

Dr TOMOAKI SUZUDOのセルオートマトン・ギャラリーには、たくさんのJAVAプログラムの例が載っている。
http://www001.upp.so-net.ne.jp/suzudo/gallery.html

ここで紹介されているPrimordial Soup Kitchenのサイトは音楽付きだ。
http://psoup.math.wisc.edu/java/java.html
 

月曜日, 12月 26, 2005

cellular automaton music

「自己組織化」の例としてよく出てくるモデルが「 セルオートマトン」だ。

もともとは生物の自己複製機能のモデルとして考えられた。
http://www001.upp.so-net.ne.jp/suzudo/history.html

二次元セルオートマトンの例として有名なライフゲーム(Game of Life: GOL)は、その昔BASICのプログラム例としてよく取り上げられていた。
今ではJAVAで高速に試してみることができる。
http://www001.upp.so-net.ne.jp/suzudo/life.html




このセルオートマトンを、例によって一定のロジックで音楽にしてしまおうと考えた人がいる。
http://jmge.net/camusic.htm

"Short Happy Life"なんていうののもあるので、ぜひ聞いてみよう。まさに現代音楽である。
http://jmge.net/cgi-bin/caplay.cgi?o=life&a=1