「なでしこ」で百人一首music その9
「なでしこ」で百人一首musicシリーズも、だんだん佳境に入ってきた。今日は、言葉を音に換えるアルゴリズムに使っているデータ項目や、ソフトシンセを演奏させるための楽器の名前など、プログラムで使っているほとんどの変数を、プログラムの実行時に指定できるようにしてみる。
「なでしこ」には、こんな時に便利な命令がある。「項目記入」という命令だ。
項目記入
http://nadesi.com/doc/cmd/doc.cgi?mode=cmd&id=2406
この「項目記入」命令を使って、1度に下記のようなパラメータを設定できるようにしてみる。
音程・・・・変換する音階を/で区切ってMML形式で指定
和歌1・・・・素材になる文字列 1
和歌2・・・・素材になる文字列 2
楽器1・・・・和歌1を演奏させる楽器の名前
楽器2・・・・和歌2を演奏させる楽器の名前
位置1・・・・和歌1を演奏させる楽器のパンの位置
位置2・・・・和歌2を演奏させる楽器のパンの位置
速度・・・・演奏速度
各パラメータには、初期値を設定してあるので、このままでも演奏できるのだが、色々と中身を変えてやってみて欲しい。
楽器の名前の指定は注意が必要だ。ここを参照して間違わないように指定してください。
GMレベルの楽器定義
http://oto.chu.jp/doc/command/index2.htm#cmd17
//百人一首music_9
母艦のタイトル="百人一首 de MUSIC"
入力項目=「音程=ミ/"ラ/"シ/ド/ミ/ファ/ラ/シ/`ド/`ミ/`ファ/`ラ/`シ
和歌1=秋の田の 仮庵の伊庵の 苫をあらみ わが衣出は 露に濡れつつ
和歌2=春過ぎて 夏来にけらし 白砂の 衣ほすてふ 天の香具山
楽器1=Koto
楽器2=Koto
位置1=0
位置2=127
速度=60
」
入力内容=項目記入(入力項目)
音階=区切(入力内容@音程 "/")
和歌[1]=入力内容@和歌1; 楽器[1]=入力内容@楽器1; 位置[1]=入力内容@位置1
和歌[2]=入力内容@和歌2; 楽器[2]=入力内容@楽器2; 位置[2]=入力内容@位置2
楽譜[0]="Tempo={入力内容@速度}"
2 回
音色=楽器[回数]; パン=位置[回数]
"歌{回数} = "&和歌[回数]を表示
歌音=""
歌音変換(和歌[回数],歌音); 楽譜[回数]="TR({回数}) 音色({音色}) P({パン}) REV(100)"&歌音
ここまで
表示(楽譜); 表示("マウスをクリックすると演奏します")
母艦をクリックした時は
楽譜をMML演奏
●歌音変換({参照渡し}和歌,{参照渡し}歌音)
文字=和歌を文字列分解したもの
和歌の文字数 回
弦番号=ASC(文字[回数-1])%配列要素数(音階)
もし(文字[回数-1]=" ")ならば
音符="r4"
違えば、もし(文字[回数-1]>"ん")ならば
音符=音階[弦番号]&"2"
違えば
音符=音階[弦番号]&"4"
ここまで
歌音=歌音&音符
//ここまで
これぐらいのパラメータが可変にできれば、パラメータの設定次第で無限に音楽を生成できる。
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