水曜日, 7月 19, 2006

「サクラ」で微分音を出してみる

鍵盤付きのシンセサイザーは、普通は12平均率に調律?されているのだが、音源によっては、この平均率の周波数から微妙に音程をずらすMIDIコマンドが用意されている。

このコマンドを上手く使えば、半音のさらに半音といったような、いわゆる微分音を出すことが可能だ。

微分音
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%AE%E5%88%86%E9%9F%B3

Windowsに標準で付いてくるMIDI音源は、一応GS音源の仕様になっているので、この機能が使える。

サクラ」には、FineTuneというチューニングを微調整するコマンドがある。

FineTune
http://oto.chu.jp/doc/command/index2.htm#cmd16

このコマンドの仕様をみると、半音を64段階に細かくすることができるようだ。早速試してみよう。

半音を4等分し、微調整の度合いを4段階に変えながらドレミファソと鳴らしてみる。音程の差がわかりやすいように、Track1に12平均率の音程、Track2に微調整した音程を出して重ねてみる。

最初の音階は、FineTune(0)になるから完全に半音ずれている。最後の音階は、FineTune(64)になって、Track1の平均率の音程と重なる。

//---------- ここから ----------

For(Int I=0; I<=64; I=I+(64/4)){
TR(1) cdefgr
TR(2) FineTune(I) cdefgr
}

//---------- ここまで ----------



微分音程が出せれば、コンピュータ音楽でしかできないような面白い曲を作ることができるかもしれない。