水曜日, 9月 20, 2006

「サクラ」でMML演習5

ピアノのための「素敵な即興演奏講座」を題材に、「サクラ」のMMLを演習してみようとする試みも今日で5回目になる。

====== 素敵な即興演奏講座5 ======

今回は沖縄をテーマに講座を行いたいと思います。
ピアノの音階的に沖縄風にするのはとても簡単です。
ドレミファソラシの中で、「レ」と「ラ」を抜かして弾いてみましょう。

ここで初めてピアノの運指について触れてみましょう。ギターとかと一緒で「指の運び」の事です。
ピアノを弾く場合は、左右の五指にそれぞれ1~5まで番号がつけられます。
こんな感じ。

右親指→右小指 順に12345
左親指→左小指 順に12345

つまり左右対称に、親指を中心に外側へ1~5と同じ番号です。

では今回のレラ抜きの場合、どんな風に鍵盤上に指を置くと簡単かというと

右:ドミファソシ(12345)
左:ドミファソシ(54321)

この状態で手の形を固定!
和音を弾くときもそうですが、固定することで不要な音を弾かずに済みます。
では右手で弾いてみましょう。

ドミファソシ♪(☆)

あら、沖縄っぽいわ~。

逆進行してみましょう。

シソファミド♪(★)

これは大雑把には以前ご紹介した5音音階ですね。

では更に沖縄っぽくするために、リズムを追加してみましょう。そのリズムとはずばり!
スウィングです。


スウィングのリズムは簡単です。
日本のわらべうた

あんたがたどこさ

一度この歌をうたってリズムを感じてください。
そしてこのリズムにのって先ほどの音列を順・逆つづけて弾いてみましょう。
はいっ!

ドーミファーソシーソファーミドーミファーソ…♪(※)

素敵ですね~。沖縄時間に
合わせて、ゆったり弾きましょう。
では即興演奏ですが、この音を順にでもランダムにでも良いのでスウィングのリズムにのって弾いてください。
そして時々、一呼吸付きたい場所で適当な音を伸ばしましょう。
その繰り返しでオッケーです。

そして今回は135形を…と言いたいところですが、沖縄民謡に3和音をつけるのはちょっとね。
これは適当な沖縄語で、弾くのではなく歌って欲しいくらいです。
「シーサー」「マンゴー」だけでも良い
です。
(例えば先ほどの※にのせてシーサーマンゴーと繰り返す)

歌う時のポイントとしては、各音と音の間に
「ずり上がり」「ずり下がり」を入れてください。
次の音に移る時にはっきりと移動するのではなく、経過的に滑らかに上下してください。

そして伸ばした音には「ふるえ」を入れてください。
これで沖縄の雰囲気バッチリ!
のハズです。民謡分析は専門ではないので。。。

でもハーモニーをつけたい、みんなで演奏したいわ、という場合はこうしてみましょう。
ピアノに戻って


右:ドミファソシ(☆)  の音列に対して左をオクターブ下で同じように弾くのではなく、スタートを1つ次の音へずらします。
左:ミファソシド(☆1) と左右の音の対応表ができました。

これを一緒に平行して弾いてみましょう。左手は5音に対し順に54321、と指をおいてください。
歌の場合も同じです。2人で2パートに分かれて歌ってみましょう。
これは少し柔らかくきれいに響きます。
ランダムに弾く場合もそれぞれに対応した音同士を演奏してください。ちょっと頭を使います。

今度は左のスタートを3つずらします。2オクターブ下の音域に左手をおき、今度はソからスタートしましょう。


右:ドミファソシ(☆)
左:ソシドミファ(☆3) 同様に54321の運指

演奏してみましょう。
これは和声的には完全系のハーモニーになるので、スッキリ響きます。
また音は基本的に人間の声帯意識として、「低い音:男性」「高い音:女性」というイメージがありますので、
このぐらい音域を離すと男
女で歌っても素敵です。

更に今回は発展形で、それでも沖縄をピアノでオシャレに弾きたいときは
レラ抜きのそれぞれの音列を1つの和音ととらえ、一緒に弾いたり、バラバラに弾いたりしましょう。
例えば、

まず右ペダルを踏んで、真ん中辺りのドの音から☆を素早く弾きましょう。
そして途切れないように左右の手
を交互に使い、どんどんオクターブ上に重ねていきます。
鍵盤の右端まで行ったら、今度は同様に★で下へ重ねていきます。

それが終わったら同様に右ペダルを踏んで、左手で真ん中辺りで☆の音を全部一緒に弾きましょう。
そして2オクターブ上に離れた音域で、右手で☆の音をランダムにパラパラと弾きます。
次は右手をそこからちょっと下げて、右ペダルを踏み☆3を全部一緒に弾きましょう。
そして左手は同じ場所で☆をパラパラと弾きます。
その後ふたたび、右ペダルを踏んで左手で真ん中辺りで☆の音を全部一緒に弾きましょう。
その間、右手はその1オクターブ
上で☆をパラパラと弾きます。
最後は右手をちょっと右へずらし、右ペダルを踏んで☆1を素早く弾きましょう(左手はナシ)。

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今回の講座はちょっと長いので、3回に分けることにする。今回の題材は、沖縄の5音階だ。これを、「サクラ」でどうプログラムするかが今日のポイントだ。

いろんな方法があると思うのだが、今回は音階を配列にするという方法を試してみることにする。

//_______ ここから _______________

Array O5 = ({ド},{ミ},{ファ},{ソ},{シ},{`ド},{`ミ},{`ファ})
Int N

#ML={} N=0 [4 #ML=#ML+O5(N)+{2} N++] #ML=#ML+O5(4)+{1}
[1 #ML] // ☆
#ML={} N=4 [4 #ML=#ML+O5(N)+{2} N--] #ML=#ML+O5(0)+{1}
[1 #ML] // ★

#ML={} [2
 #ML=#ML+O5(0)+{4.}+O5(1)+{8}+O5(2)+{4.}+O5(3)+{8}
 #ML=#ML+O5(4)+{4.}+O5(3)+{8}+O5(2)+{4.}+O5(1)+{8}
] #ML=#ML+O5(0)+{1}
[2 #ML]

#ML={} [8
 #ML=#ML+O5(Random(0,5))+{4.}+O5(Random(0,5))+{8}
] #ML=#ML+O5(Random(0,5))+{1}
[2 #ML]

//_______ ここまで _______________



わざわざ配列にして面倒なことをしているように思うかもしれないが、音階を配列にすることで、この音階からランダムに音を作ることが簡単にできたり、色々と便利なのだ。後半部分は明日に続きます。